市会議員・黒田みち「私のあゆみ」


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第16回

第1章あんたはうちの子やない

<16>外では快活だが・


 中学生から積極的に行動する生徒になっていきますが、入学当初のころはまだまだ家庭の事情を引きずっていました。
 外ではとても元気な子。クラスのリーダー的存在だったし、生徒会の役員もこなし、熱心なテニス部員。頼まれたら吹奏楽(クラリネット)もやり、土曜日、日曜日も学校に行く。
友達関係に恵まれ、明るく楽しい、快活な生徒でした。
しかし、それは家には帰りたくないことの裏返しでもあったと思います。

 学校でも読書好きでしたが、家では、本当に本ばっかり読んでいました。
学校の図書室もよく利用し、市の図書館には、宿題をしに行くことも含めてよく通っていました。
   
 アイザック・アシモフなどのSF物が好きでしたが、島崎藤村から平岩弓枝まで色んな本を読みあさるという感じでした。題名を見て選び、熟読というよりまさに乱読。「黄色い星のこども達」は、宇宙物かと思って借りたら「ナチスドイツの話しだった」という出会いの本もありました。
 どちらかというと明るい本というより、藤村の「破戒」や夏目漱石の「こころ」など重たい本が好きでしたね。自分の生い立ちのこともあるでしょうが、「なぜ、生まれたのか」「生きるということ」など自問自答をくり返していました。

 小学校の図書室の鍵のかかった本棚に、住井すゑの「橋のない川」が並んでいました。
自分の手の届かない場所の本・・・あこがれ、いつか読みたいと思っていた本との出会い。読む本もどんどん大人びていきます。
中学校に入ってからは、より、あまり知らなかった世界へ目を向けることになります。
「橋のない川」で、部落を知り、「黒い雨」で戦争や原爆などを知る。「なぜ、同じ人間なのに、差が生まれるのだろう」「正義の戦争ってあるのだろうか」「幸せになること」・・・。学校の先生からの影響を大きく受ける多感な時期。
 ストンと胸に入ってくることばや理屈。
 人間には、個人や家族くらいでは、どうしょうもできないことがあること。
 社会の矛盾、法律によって左右される「不幸」
 困難な状況は「不幸」ではない・・・しかし困難が続いていくと「不幸」の迷路に迷いこんでいくこと。
 それでも人間は生きていく・・・「幸せ」や「安心」を求めて。
 表現することの必要性なども感じていった時期でした。

 9つ離れた兄は家を出て自立し、6つ上の兄には数学や物理など教えてもらったりしていました。姉との関係は、いじめられたりすることもなくなったものの、なんとなく疎遠になっていました。
 それぞれの青春、新しい世界での活動の範囲が広がっていったからでしょう。
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by 6570295 | 2011-10-11 19:08 | 私のあゆみ