市会議員・黒田みち「私のあゆみ」


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第10回

第1章あんたはうちの子やない

<10>父の工場が倒産


 
 家庭の風向きが大きく変わったのは、父の工場の倒産でした。
 父が保証人になった先が倒産。
 不渡り手形を背負う形で父は工場をたたみ、
 取り引き先の小さな工場に仕事に出るようになりました。

 それから家庭の経済状況は厳しさを増していきます。  

 母は、守口市の委託を受けて
 産休明けの赤ちゃんを預かる託児所をしていました。

 父の工場の倒産の後、しばらくは託児所をがんばっていたその母も
 はじめて外に働きに行くことになりました。

 9つ上の兄、6つ上の兄、3つ上の姉・・・
 兄の進学のこともあり
 「長男やから大学にいかさんと」「でもお金はないし」といった父母の会話が聞こえ、ちょこちょこ喧嘩をしていました。 
 言い争いや喧嘩の気配を感じるたびに
 「わたしはここにおってはいけない」との思いを強くしたものです。

 中学に入学する時、私の制服の購入をめぐって、両親がいいあらそう場面がありました。
 「おさがりの制服でもいいやないか」
 「他人の子やからよけい新しい制服を買ってあげなあかんのと違うか」・・・
 といった話題が耳に入ったりしました。
 
 聞こえているけれど・・・知らん顔をして様子をうかがう・・・
 それが・・・日常となっていきます。

 結局、新しい制服を買ってもらって入学。
 毎日
 中学校から帰ったら
 洗濯をして次の日に備える・・・
 スカートは総プリーツだったので
 毎晩
 お布団の下に敷いて「寝押し」をする
 大切な大切な制服でした。

 実の母からは全く何の連絡もなく・・・

 兄や姉が卒業をした近所の中学校に入学
 当時流行っていたアニメの影響で
 テニスクラブに入部

 ラケットなどが必要になった時に「そんなものにお金をかけられへん」言われたりもしましたが
 結局は、父が買ってくれました。

 学校という居場所
 友達という人間関係
 先生という支え手

 新しい居場所がひろがり
 近所の人の手から少しずつ卒業していくこととなります。

 前野のおっちゃんは
 おばちゃんが亡くなり
 毎日のご飯を母がつくり
 私が運ぶことが日課になっていました。

 すぐ近くの
 みんなが遊んでいた中庭
 共同水道がなくなり
 スイカを冷やしていた井戸も
 周りの田んぼも
 少しずつ
 少しずつ町の並びにも変化が・・・

 大きくなっていく時の流れと
 変化していく人のつながり・・・

 私の成長と共に
 変わっていく現実がありました。

 時の移ろいは確実に現実のものとなり
 何でも話せていたこども時代

 そして
 誰もが経験する
 何も話さない自己探求の迷路へと入っていくこととなります。

 新しい居場所
 友達を求めて・・・新しい世界も広がっていくこととなります。
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by 6570295 | 2011-08-28 20:16 | 私のあゆみ