市会議員・黒田みち「私のあゆみ」


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第5回

第1章 あんたはうちの子やない

<5>再び守口へ


 住吉に移ってからの母との新しい生活も、母になつくことはなく、母は『あんたは私のことをおばちゃんと呼ぶ』と繰り返していました。
 なんとも言えぬ目をして・・・

 それでも・・・
 やっぱり、『お母ちゃん』とは
 よう言わなかったですね・・・

 結局、なつかないまま・・・
 小学2年生の夏休みに、何も伝えられず、机とランドセル、そして私・・・
車に乗せられ、育ての親の守口に帰されたのです。

もうすぐ夏休みが終わろうとしている頃
守口の家に戻されたときは、「預けられたのかなぁ、棄てられたのかなぁ」と思いましたね。

 きっと、よくは分かっていないのですが・・・

 前は守口の母が「うちの子やないから本当の母親の所にお帰り」と送り出してくれた・・・生みの親も「自分で育てよう」という気持ちもあったでしょう。
 突然だったけれど・・・私にも事のなりゆきは伝えられていましたから・・・

 ところが
 今度は何も言わず何も聞かれずに帰された。
 守口の家に着き、運ばれた机がポツン・・・
 「縁を切ったと思っていたのにまた戻ってきた。」迷惑なんだ・・・という空気が一杯でした。

 守口へ有無を言わさず送り返された・・・夏休みが終わる頃、また住吉に連れて行かれるのだろうか・・・不安とも期待ともつかぬ妙な毎日。

 でも・・・「あんたは、ここの家の子やないのに・・・」その言葉の繰り返しの中で
 「これはもう実の母親から棄てられたんだ」と思いましたね・・・

 それでも
 「迎えに来るかも・・・」という淡い期待

 おばちゃんとしか呼べない母

 お母ちゃんとしか言えないのに言ってはならないと思い込もうとしている自分

 自分の居場所が見つけられないまま
 振り出しにもどってしまった1年半・・・

 でも・・・
 それは振り出しではなく
 新しい居場所探しのスタートでした。

 こどもなりの遠慮と生きていくすべ
 誰から教えられるわけでない・・・

 大きな広い海原に漂っていくことになります・・・
 「迎えに来てくれるかもわからない」
 ほんのわずかな「居場所(親元)」への想い・願いを浮き輪にして・・・

 結局
 かなわぬこと・・・と理解するまで
 長い長い月日を重ねていくこととなります。

 明日への期待
 これがあるから・・・時を紡いでいけたのかもわかりません。 
 
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by 6570295 | 2011-07-24 15:29 | 私のあゆみ