市会議員・黒田みち「私のあゆみ」


by 6570295
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第3回

第1章あんたはうちの子やない

<3>実母との新しい生活の始まり

 突然育ての親から「うちの子やない」と告げられた時は、もちろんとてつもなく大きな出来事(今でもつい昨日のように覚えている瞬間)でしたが、悲しいとか不安だとか・・・という感情がわかなかったような気がします。

 子どもの生まれ方や家族の成り立ちといったことを理解できない年齢で、産みの親と育ての親の違いも分からない年齢・・・。

 ただ・・・「今の家から追い出され、新しい家にもらわれる」「私はひとりぼっちなんや。ひとりで生きていかなあかんねん。」と強く意識したことをはっきり覚えています。

 突然の「自立宣言」日。
 松坂屋の食堂での記憶は
 はじめて、母とふたりきりの食事
 はじめて、自分にだけ買ってもらった人形
 たったそれだけのこと
 
 こどもって
 理屈ではなく
 今、起こっていることを
 丸ごと、全身全霊で受け止め
 時間に流されていかざるをえない・・・

 「ひとりで生きていかねばならない」「甘えてはならない」との思いからか、泣くこともなく、知らず知らず、何があってもじっと我慢し続ける子どもになっていました。

 でも、そこはやっぱり子どもは子ども。
 夜寝ている間に涙が出ていたのでしょう、乳母のようなおばさんから「耳たぶに涙がたまっていたよ」と言われたことがありました。
 
 また、積もり積もった思いが、一度だけ我慢できなくなりました。

 ある日の夕方、母に「仕事に行かんといて」
 「私をほっていかんといて・・・」
 と泣いて訴えたことがあります。

 これには母もこたえたようで、これを契機に夜の仕事をやめ、転居することになりました。

 人生、はじめての「反乱」
 生みの母に
 最初で最後の自己主張

 小さな文化住宅の
 細い細い路地
 
 私の遊び空間
 新しい居場所での

 ほんの一瞬の出来事
 守口から移り住んで数ゕ月目のことでした。
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by 6570295 | 2011-07-10 23:32 | 私のあゆみ